重要なお知らせ

油回転ポンプの防爆対策について

2012.10.28

事例

可燃性・支燃性ガス(酸素ガス)を排気する場合に、油回転ポンプの排出側で爆発することがあります。

原因

油回転ポンプから排出されるガスには、オイルミストが大量に含まれています。可燃性・支燃性ガスを排気した場合、このオイルミストを核として、排気ダクト内で粉塵爆発に似た現象を起こしやすいことが、実験と実地検証でわかりました。

対策

ポンプでの対策と、排気ダクトでの対策があります。

1.ポンプでの対策
a.油回転ポンプの作動油に不活性油(フォンブリン、ハロカーボン等)を使用するのが効果的です。
b.油回転ポンプに換えて、作動油を使用しないドライポンプを使用するとオイルミストは発生しません。

2.排気ダクトでの対策
ポンプでの対策を実施できず活性なオイルミストの発生がある場合は、排気ガスを防爆ファンで強制的に排出し負圧にすることにより、粉塵爆発の発生を抑制することが可能です。オイルミストトラップを使用する場合には、防炎・難燃型エレメントを使用してください。可燃性・支燃性排気ガスの希釈は、油回転ポンプのガスバラストバルブに窒素ガスを流してください。
また、金属製の排気ダクトを使用し、ダクト全体を接地(JISD種)することにより、粉塵爆発のトリガーになると考えられる静電気の発生を抑制することができます。

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